ここ1ヶ月ほどは信じられないスピードで時間が経過しています。まず、先月の27日、私たちは約3年間住んだミネソタに別れを告げました。日本で仕事を遂行している間に東部への転職が決まったのですが、未だにミネソタの生活が名残惜してなりません。今でもつくづく、ミネアポリス/セントポールはいい街だったなあと憶います。そこそこ洗練された都会の面もあれば、のんびりとしたカントリーライフの面もあり、生活の質(クオリティー・オプ・ライフ)は全米でも高い方ではないでしょうか。関西からはデトロイト経由で、東京からだと直行便がありますので、ミネソタにご関心のある方はぜひ訪れてください。お勧めの州です。
さて、引っ越し屋さんに家具や大方の荷物を託したその後、私たちはわずかばかりに残った衣類に掃除道具と自転車2台を車に積んで、一路、東海岸へと走り出しました。ルートはウィスコンシン州のマディソンという街をまず通過し、ミルウォーキー、シカゴ、そしてオハイオ州に辿り着き、そこで一泊。翌日はオハイオ州からペンシルベニア州に向けて再び走り出し、ピッツバーグの街を少し見学。ピッツバーグは工業都市ですが山間に張り付いたように広がっている街の形態は、他では見られないほどの、独自性を保っています。
写真はミルウォーキで見つけたフレンチ・カフェにて。私はクロック・マダムを注文。アメリカではありがたいことにサンドイッチの類いには大抵サラダが付いてきます。地ビールがおいしいと評判の土地柄らしく、カフェでは、オリジナルの地ビールも。アメリカで、ここまで美味しいフレンチメニューにあやかるのは少し珍しいので、途中テーブルまで挨拶に見えたオーナーさんに「シェフはフランス人でいらっしゃいますか?」と思わず質問したところ、「ええ、初めはそうだったのですが、アメリカ人には本場の味は重すぎて。それで今はメニューを少しライトな感じにして厨房はイタリア人シェフに任しています」とのことでした。カフェはギャラリーなどが点在する倉庫街にあります。