
さて、引っ越し屋さんに家具や大方の荷物を託したその後、私たちはわずかばかりに残った衣類に掃除道具と自転車2台を車に積んで、一路、東海岸へと走り出しました。ルートはウィスコンシン州のマディソンという街をまず通過し、ミルウォーキー、シカゴ、そしてオハイオ州に辿り着き、そこで一泊。翌日はオハイオ州からペンシルベニア州に向けて再び走り出し、ピッツバーグの街を少し見学。ピッツバーグは工業都市ですが山間に張り付いたように広がっている街の形態は、他では見られないほどの、独自性を保っています。




明日、引っ越し屋さんから梱包の作業をする人たちがやってきます。朝の8時からスタートするというので、早起きしなくては。その翌日はいよいよ荷物を送り出し、その後即座に私たちは自宅がマーケットに出る前の、最後の仕上げに入ります。庭の剪定はなんとか終了。きょうはそれら刈り取った草や庭木の枝などをコンポストに運び、途中、ペンキや洗剤など、通常のゴミ出しができないものをリサイクルセンターに運搬。くるくると動き回る毎日です。一昨日はそんな私たちの陣中見舞いに、日本人のお友達がおにぎりを握って持ってきてくれました。唐辛子がきいたピリ辛の佃を中に入れたものとわかめのふりかけをまぶしたものの2タイプ。どちらもアメリカでは入手困難な食材なのにわざわざ差し入れてくれた友人の気遣いに、日本のどこか懐かしい優しさに触れた気がして、おにぎりをほお張りながら胸がいっぱいになりました。
13日、ミネソタに到着しました。本来ならホームグランドへの懐かしさが込み上げてきてもいいはずなのに、今の私たちにはその余裕がありません。翌日からさっそく業者さんとの打ち合わせが始まっています。