

先々月中旬のころ、朝早くに玄関をノックする音が聞こえたので、こんな時間に誰かしら? と扉を開けると、お隣のご主人でした。開口一番、「おたくの木を切っていいですか?」との申し出に、エー、どうして! とびっくり。花屋さんを営んでいる隣のご主人曰く、「この樹は病気だよ。特に自分の敷地に迫っているこの枝は、生やしていても何の得ににもならないから切ったほうがいい」と言うのです。確かに元気がないのは私たちだって承知していたけれど、この木は桜で、日本人にとっては大切な樹木。そう簡単に申し出を受け入れられるものでもなく、しかし、敷地の境界線に枝が伸びているのでは仕方がないと泣く泣く、お隣さんが手配したプロの植木屋さんに切ってもらったのでした。
日本の実家に母に言わせると「梅の木は切っても、桜の木は切るものじゃない」そうです。その言葉を聞いて、じゃあ、もう花は咲かないのではないかと戦々恐々としていましたが、5月中旬になって遂に花開いてくれました! おまけに気候が温暖化するにつれ、庭のあちこちから緑がすくすくと這い出してきたのです。さて、これからどんな花を咲かせてくれるのか、といったところで、タイムアウト。一足早い夏休みシーズンのため、ジャンクジャンクドットコムは再び日本に帰省することになりました。
現在、自宅は、現代音楽の作曲家の夫と交響楽団の指揮者を務めている妻という音楽一家へ貸し出し、庭の世話に後ろ髪引かれる想いでコネチカットを後にした次第です。
日本は想像していたよりも暑さがほどほど。比較的過ごしやすい時期でホッと一安心です。先頃、Blogで紹介しておりましたアンティークはすでに発送を済ませました(ありがとうございました)。夏の間は日本から素敵なアンティークを紹介していく予定ですので、今しばらくは日本に帰省中のジャンクジャンクドットコムをよろしくお願い申し上げます。
