ある日、犬の辞典をながめていたところ、犬の種類によっては、散歩が嫌いなワンちゃんもいるとか。続いて、犬が外出を渋っても、一日に1回は散歩に連れ出してくださいと書かれてありました。犬種に関わらず、全てのワンちゃんには散歩が必須なんだとあらためて考えさせられましたが、一方、人間だって本当は健康維持のためにもウォーキングは欠かせません。普段から十分にウォーキングが出来ていない者として反省しきりのマツオですが、そんな私にも、ニューヘブンにはいくつかお気に入りの散歩コースがあります。その一つが、写真に掲載している貯水池です。ニューヘブン市内の飲み水は、市内に拡散するいくつかの池や貯水池に溜まっている水を浄水して配水されており、毎月の水道代とは別に年に一度、水道局にエキストラで現金を寄付をすると、貯水池周りの広大な敷地を散歩することができるのです。
お気に入りのコースは我が家から車で約10分走ったところ。ウォーキングはまず大きな門の施錠を解除するところから始まります。予めメンバーに渡されている暗証番号を入力してゲートを開け、車を敷地内に入れたら再びゲートを施錠。この時点で敷地内はプライベート空間となり、不審者が入ってくる心配はまずありません。安心して森の中へ入って行けます。車を駐車場にパーキングして、やがて樹木がそびえる森の入り口へと吸い込まれるように歩を進めます。
敷地内には大きな貯水地が数カ所。水辺にはアヒルや白鳥が遊んでいたり、散歩コースにはガチョウが草を食んでたり。目につく小動物は他にもウサギやリスなどがいますが、きっと目に見えないところには大変な数の動物が生息していることでしょう。ここで過ごす小1時間がなによりの気分転換になり、自然と戯れるうちにどこか癒されれているのかもしれません。帰宅の途につく頃には僅かな疲れもまた心地よく、すっかりリフレッシュされた気分になります。
2007年4月アーカイブ
中西部からコネチカット(東海岸)に引っ越してきて何よりも感激したのは、電車に乗れる! ことでした。かつて住んでいたミネソタでの交通手段は自家用車かバスのみ。流しのタクシーも走っていなければ、電車もありません。たとえば、近隣の大都会であるシカゴへ足を伸ばしたい場合は、ミネアポリス空港から飛行機に乗るか、あるいは6時間以上車を運転するか、そのどちらかの方法を選ぶしかすべが無く、電車文化に慣れ親しんだ身には、電車に乗れない生活は、その土地に縛り付けられているかのような苛立ちがあったのを覚えています。それだけに、こちらに移住後、この街に駅があり、レールがあり、その上を電車が走っている姿を見た途端、何ともいえない安心感が湧き上がってきたものです。なんといいますか、隣の州とは地続きなんだという安堵とでも言いましょうか。実際、移住以来初めて、駅に車を駐車し(今では自転車を駐輪することもあります)、いざ電車に乗り込んでニューヨークへ! と遠出したときの嬉しさといったら、格別なものがありました。
ニューヨークまでは電車に揺られること1時間半。iPodで音楽を聞いたり、本を読んだりするうちに電車はやがて、世界でも美しい駅の一つに数えられるグランドセントラルステーションのプラットホームに入っていきます。
さて、この週末、久しぶりにそのニューヨークへ上がりました。カレンがNYUから招聘を受けて会議に出席するため私も同伴したからなのですが、グリニッジ・ヴィレジにあるNYUへ足を運んだ後は一人で以前からぜひ行ってみたかったアメリカン・フォークアート・ミュージアムを訪れてみました。そして、それぞれの目的を成し遂げた後は、ロックフェラーセンターの近くにあるBook Shop紀伊国屋で、会議を終えたカレンと待ち合わせ、その日の夜は国連近くの韓国大使館内にて行われたレセプションに参加したのです。 韓国大使館で行われたレセプションとは、このたび国連本部で数年にわたって論議されてきた障害者権利条約が署名開放されたのを受け、そのお祝いと各国代表のご苦労を労う意味で、近年、障害者運動を強く支援する大使館が催してくださったのでした。あいにく当日参加した日本人は私とカレン、そして外務省からの外交官の方と3名のみの姿しか見えませんでしたが、日本は、今回の同条約にサインをしていないため、仕方なかったのかもしれません。どなたか日本から来られた代表団の方に会えるかもしれないと、ほのかに期待していたカレンは少しがっかりした様子だったものの、一方、いずれの国の代表者たちも大切な仕事を成し遂げた達成感に満ちあふれ、歓談する姿も皆一様に嬉しそうだったのが印象的でした。 やがて、賑やかなレセプションを後にし、私たちは一路、NYUが手配してくれていたWashington Square Hotelへ。途中グランドセントラルに差し掛かったところで、サーチライトに照らされた駅舎とクライスラービルの姿にうっとり。うわぁ、ニューヨークだ〜! と感じ入る瞬間をカメラでパチリと収めてみたのがここに載せている写真です。
翌日はイーストビレッジのカフェでニューヨーク在住の友人二人と待ち合わせ。一緒にブランチのテーブルを囲みながら、尽きない話に花を咲かせました、午後からはもう一人の友人と、今度はチェルシーで待ち合わせて長いおしゃべりタイムに。ニューヨークに行くとホントに様々なイベントが目白押しです。ああ、楽しかったね、と互いに頷きながらグランドセントラル駅から再び電車に揺られて帰宅の途についたときは、まさに夕日が、ニューヘブン市の駅舎を黄金の輝きで包もうとしている時刻になっていました。
ニューヨークまでは電車に揺られること1時間半。iPodで音楽を聞いたり、本を読んだりするうちに電車はやがて、世界でも美しい駅の一つに数えられるグランドセントラルステーションのプラットホームに入っていきます。
さて、この週末、久しぶりにそのニューヨークへ上がりました。カレンがNYUから招聘を受けて会議に出席するため私も同伴したからなのですが、グリニッジ・ヴィレジにあるNYUへ足を運んだ後は一人で以前からぜひ行ってみたかったアメリカン・フォークアート・ミュージアムを訪れてみました。そして、それぞれの目的を成し遂げた後は、ロックフェラーセンターの近くにあるBook Shop紀伊国屋で、会議を終えたカレンと待ち合わせ、その日の夜は国連近くの韓国大使館内にて行われたレセプションに参加したのです。 韓国大使館で行われたレセプションとは、このたび国連本部で数年にわたって論議されてきた障害者権利条約が署名開放されたのを受け、そのお祝いと各国代表のご苦労を労う意味で、近年、障害者運動を強く支援する大使館が催してくださったのでした。あいにく当日参加した日本人は私とカレン、そして外務省からの外交官の方と3名のみの姿しか見えませんでしたが、日本は、今回の同条約にサインをしていないため、仕方なかったのかもしれません。どなたか日本から来られた代表団の方に会えるかもしれないと、ほのかに期待していたカレンは少しがっかりした様子だったものの、一方、いずれの国の代表者たちも大切な仕事を成し遂げた達成感に満ちあふれ、歓談する姿も皆一様に嬉しそうだったのが印象的でした。 やがて、賑やかなレセプションを後にし、私たちは一路、NYUが手配してくれていたWashington Square Hotelへ。途中グランドセントラルに差し掛かったところで、サーチライトに照らされた駅舎とクライスラービルの姿にうっとり。うわぁ、ニューヨークだ〜! と感じ入る瞬間をカメラでパチリと収めてみたのがここに載せている写真です。
翌日はイーストビレッジのカフェでニューヨーク在住の友人二人と待ち合わせ。一緒にブランチのテーブルを囲みながら、尽きない話に花を咲かせました、午後からはもう一人の友人と、今度はチェルシーで待ち合わせて長いおしゃべりタイムに。ニューヨークに行くとホントに様々なイベントが目白押しです。ああ、楽しかったね、と互いに頷きながらグランドセントラル駅から再び電車に揺られて帰宅の途についたときは、まさに夕日が、ニューヘブン市の駅舎を黄金の輝きで包もうとしている時刻になっていました。